仕事をするのは何のため?
自分と仕事の関係によるところが大きい話ですよね?

この話は、少し長くなりそうです。
私の話もお聞かせしなければなりませんが、
どうかお付き合い下さい。

私には37年間のサラリーマン時代がありました。
会社自体は良いところも悪いところもあるマスコミ会社です。
仕事は本当に大変でしたが、たまには良いこともあり、
その最たることはロンドン駐在が出来たことです。
出張が多く20カ国くらい回りました。
これはかけがえの無い経験です。
夜に仕事や関係者と食事がなければ、
コンサートに行くことも出来ました。
駐在員は、自己の責任で仕事を進める事が多く、
日本との電話会議は日本時間で行われるので、
睡眠時間が削られます。
おかげで胃に穴はあきましたが、
普通には経験出来ないこともたくさん出来ました。
会社には本当に感謝しています。
おかげで初めて得意分野というものが持てました。
仕事は「得意なこと」か「好きなこと」だと楽しいものです。

会社とは、架空の生き物と感じる事があります。
会社は社是にもあるように、社会に貢献することになっています。
本当でしょうか?
私は意識が低かったので、
人は汗水流して働くものだと、
当たり前に働いていました。
会社には、派閥の様なものがあり、
昼も夜も、ともすれば休みの日にもつるんでいる者を多く見かけます。
そんな派閥の中から出世という道が開けることもある様ですが、
趣味人の私に派閥は無理です。
今思うと、その選択は正解だったと思います。

そもそも学生時代から音楽家を目指し、
身の程も知らずに高い楽器を買って、
ヒモの様な生活を送っていて、
ついに楽器のローンが払えなくなり、
夜逃げを考えるあり様でした。
小さい頃から何故か不出来な私を可愛がってくれる
足長おじさんのコネで何とかサラリーマンに
なりましたが、働くという意識が低いままで、
今でも足長おじさんには、
本当に申し訳ないことをしたと思っています。

そんな私ですが、得意分野のおかげで、
取引先から後継者の話がありました。
定年退職後は得意分野を活かした仕事をするんだ!
と、生き方を決めました。
話が進む中、この時は運悪くと言った方が良いのですが、
コロナ禍となり、会社は自力で乗り越えられず、
大手に吸収されることになりました。
今思えば、悪運が強いのか、経営者として
とてつもない負債を背負わずにすみました。

結局、たいした出世もしなかった私の定年時には
お決まりの再雇用の道が待ち構えていました。
再雇用の薄給で過ごしている中、
きさ@Ge3から「Ge3を買ってくれない?」
と話がありました。
長くなりました、続きをあらためて書かせてもらいます。