この日私が持参した、「もあれプラチナPlus」に続いて、
SONNETEER Bronte SACD PLAYERに「要石625」を
接続して試聴いただきました。

写真、最手前が「要石625」です。
嬉しいことに園田先生は、初代・第2世代の要石をご存じで、
ご自宅での要石の試聴は初めてとのことです。
仮想アース・要石の最も重要な機能は、
オーディオ機器が帯電した電気の電圧を
いかに早く下げるかということです。
(アースとは、地面を電路の一部として利用するために、
電路を地面につなぐこと。電気機械から電気を地面に逃す装置)
Ge3は、音楽を聴く上で、
地面アースではスピードが遅いと考えています。
そのスピードが遅いと、帯電した電気の中に
残留する音と歪みが重なり、大切な音がマスキングされます。

試聴ソフトは、以下の2枚です。
オルフェウスの典礼 アブラス&フランダース歌劇場(2007)
ローザ・タマルキナの芸術

試聴時は、園田先生にいつもの試聴位置にお座りいただきました。
試聴直後、録音空間が再現されて、
「試聴室の天井がかなり上まで広がりましたね」と申し上げると、
園田先生は「演奏家の存在や音楽のリアリティを感じる」
とおっしゃいました。
私は「Ge3が求める方向性、そのものです」と
製品を理解していただいた感激と共にお答えしました。
いつもは、上が伸びれば下が伸びているのですが、
この日、私が園田先生の右後方にいたせいかもしれません。

続いて「雲泥・うす」をCDプレーヤーに使わせていただきました。
雲泥は、全反射という振動減衰方法を、
Ge3なりの物理的な作用をもたらすようアプローチした
オーディオ機器インシュレーターです。
こちらも要石同様、いかに物理的な振動を
早く減衰させるかを重点に開発しました。

見えずらい写真ですみません、
雲泥・うすは、CDプレーヤーの前側中央と、
後方左右の3点で設置しました。

園田先生は「低域が出て来ました」
そして、表現が違っているかもしれませんが、
ピントが合う、ということを言われました。

私も同様な感想を持ちました。
振動による、音の滲みが無くなり、
すっと落ち着いた印象です。
それに伴って、楽器の質感や、
空間が持つ、多種多様な雰囲気を感じるようになりました。

ここまでくると、「篳篥・朱」を付けさせてもらうことが、
本当に楽しみになって来ます(つづく)