※写真は、園田先生のご自宅のシステム
オーディオ評論家の園田洋世 先生に
「篳篥・朱」の記事を書いていただいたことがきっかけで、
ご自宅に訪問させていただきました。
園田先生は、以前オーディオユニオンお茶の水店に勤められていて、
4F アクセサリー館では、Ge3の大地が今でもリファレンスとして
メインスピーカーに使われていると教えてくれました。
4F アクセサリー館には、松浦さんというアクセサリーを
熱く熱く大きな声で愛を持って語られる素晴らしい方を私も覚えています。
松浦さんは、Ge3をとてもよく理解されていて、
とある20年くらい前の週末に、大地の試聴会を
開催されていた。20年前の私も参加していました。
そこにはきさ@Ge3もいて、私は裸足で大地の上に立ち、
そのどっしりとした安定感に驚きました。
園田先生は、その時にいらしたそうで、
何ともご縁を感じます。
初めて聴かせていただいた園田先生のシステムは、
普通やらない組み合わせです。
私も以前使っていたQUAD2と22は1950年代の真空管アンプで、
ウーファーの制動能力(ダンピングファクター)が低く、
一般的には能率の高いスピーカーに使われることが多いアンプです。
そこに能率の低い現代的なスピーカーを合わせているところが
私にとっては興味深いところです。
私観ですが、ダンピングファクター値が100以上あるアンプは、
ウーファーの制動には適していますが、
広域がキツくなる傾向を感じます。
園田先生は、日々このシステムで多くの製品の試聴をされるので、
そのあたりも十分に考慮された上で、
アンプとスピーカーを選んでいると思います。
そのためウーファーの制動には何の問題も感じないどころか、
「とても伸びやか」で「抜けの良い」「気持ちの良い」
「自然な音」を再生されています。
さて、この日私が持参したのは、
「もあれプラチナPlus」「要石625」「雲泥・うす」「豆」「篳篥・朱」
どの順番で試聴頂こうか相談したところ、お任せいただけるとのこと。
私はGe3の「基本の基」である「もあれプラチナPlus」から始めました。
まずは、音楽の「気」を通したいのです。
私は月に一度、プリとパワーのプリ側のRCAケーブル端子と、
レコードプレーヤーの軸受けに「もあれプラチナPlus」を使っています。
「もあれプラチナPlus」には、刷毛が付いていますが、
塗布した後、綿棒や脱脂綿でしっかり拭き取ります。
園田先生のシステムでも同様に、CDプレーヤーとプリの間に
塗布して聴いていただきました。
園田先生のシステムは、とても敏感に反応します。
とても「自然な音」に、さらに生々しさが感じられました。
園田先生も同様に感じられたとのことです。(つづく)