現在販売中の「篳篥・朱」と音楽家のために共同開発した「篳篥・朱」があるので二つです。
音楽家用は以前ビルギット・コーラーさん来日「篳篥・朱」のご縁でお話ししました。
ビルギット・コーラーさんは、どちらが良い悪いということは言わずにレゾナンスが違うと言っています。
佐藤豊彦さんは、(観客に届く音の)大きさとレゾナンスが違うと言いいました。

それでは、音楽家用をオーディオに使うとどうなるのかですが、
半年以上、いろいろなケースで使っていますので、途中経過として聞いて下さい。
新しい使い方を発見すると意見が変わる可能性があります。

開発中にきさ@Ge3は、音楽家用と製品版の違いは、普通の人にはわからない、
実際僕もわからないと言っていました。

ただ、拙宅では大きく違います。
製品版の方が楽しく聴こえます。
窮屈なところが無いとも言えます。
これまでたくさんの試作を繰り返しているので、差異に敏感になっっているので私がわかるのは当然です。
音楽家用は、音が非常にタイトになって、機器のどこに付けるかで大きく変わってしまいます。
付ける方向性にもシビアで、間違えると左右片側の位相が反転したかのように、ピントが合わなくなります。
製品版も方向性はシビアだと思うのですが、きさはわからないと言います。
そこにこだわる必要はないのでは?
使うかどうかの方が大事と言うことなので、私もあえて方向性の話はしてきませんでしたが、
演奏家と製品開発する中で見えてきたところがあるので記します。


しかし演奏家はどう感じるのかには、きさも興味がありました。
さらに製品の開発データが集まるからです。

驚くのは、演奏家たちはそれらを一瞬で判断出来る事です。
付ける場所も方向性も。
私が一般の自動車運転手なら、演奏家はF1ドライバーなのですね。