ビルギット・コーラーさんが同じリセウ大劇場管弦楽団でフルート独奏者として活動しているアルバート・モーラさんに篳篥・朱を勧めてくれた。モーラさんはすぐさまフルートに取り付け(写真下)吹いたそうで、大きな変化を瞬時に感じたそうです。

フルートとバイオリンの篳篥の効き方の違いをきさに聞いたところ「フルートは直接息を吹き込み、バイオリンに比べて音を出すまで過程がダイレクトだから、すぐに効果を感じられる」「バイオリンは、ボウ(弓)のスティック部分から(馬の)毛、やっとバイオリンに届いたところで、弦、駒、やっとバイオリンの胴に伝わるから、時間がかかるのだろう」との事だそう。コーラーさんは、初めから効果を感じていたけれど、日が経つに連れてどんどん効果が大きくなったと言っていた。これは人によるだろうけど、篳篥の位置も細かく調整していた模様。この調整については、詳しく聞いておきたいところです。

モラさんは、早速、自宅での演奏を送ってくれました。
モーラさんの言葉をダイレクトに記すと「しかしフルートはとてつもなく良い音になりました。
深くて広くて素晴らしい(以前との)違いだ!」そう。
1−2週間経った後も「相変わらず素晴らしい」「手放せない」と言ってくれました。

それにしても彼ら演奏家は「(篳篥)の構造はどうなってるの?」とか「何で出来てるの?」と言った質問が全くない。
一方、音の変化にはとても敏感だろうから、少しでも気に入らない方向に行けば何か言ってくるに違いない。とにかく音が良くなれば良いのだろう。
どう良くなったのか聞いているけれど、今のところ具体的なコメントはない。
「表現の幅が広がる」というコメントで、具体的に高音が綺麗になったとか、低音が伸びたという様なオーディオ的な話ではない。

Albert Mora
バルセロナ出身で、現在はカタルーニャ音楽高等学校(Escola Superior de Música de Catalunya、EsMucC)でフルート、室内楽、即興演奏を教えており、リセウ大劇場管弦楽団でフルート独奏者として活動しています。ここでは、世界的な歌手や指揮者たちと共演しています。彼はミュンヘン音楽演劇大学を卒業し、ポール・マイゼン教授のもとで学び、ミュンヘンでセルジュ・セリビダッケから重要な音楽的インスピレーションを受けました。
また、バルトルト・クイケン、ロバート・アイトケン、ジョルジュ・セボーク、ジャン=ピエール・ランパルに師事しました。彼はさまざまな編成の演奏団のメンバーであり、フルートとハープのデュオ、フルートとギターのデュオ、サンティアゴ・デ・コンポステーラのCGAC現代音楽アンサンブル、アンドラ国立クラシック管弦楽団に所属していました。
バルセロナ交響楽団、カタルーニャ国立オーケストラ、カスティーリャ・イ・レオン管弦楽団、テアトレ・リューレ管弦楽団、バルセロナ216、カダケス・オーケストラ、そして最近ではカタール・フィルハーモニー管弦楽団とウィーン国立歌劇場管弦楽団(ウィーン・フィルハーモニカー)で演奏しました。
また、ヘルマナンス青少年オーケストラを指揮し、カタルーニャ国立青少年オーケストラ、グラン・テアトレ・デル・リセウ管弦楽団アカデミー、そしてバルセロナ室内フィルハーモニーの芸術監督も務めました。ヨーロッパ、アメリカ(カナダとアルゼンチン)、日本でコンサートを行いました。また、フルートに関する音楽の現象論に焦点を当てた講座を最近ではブエノスアイレスのいくつかの大学や音楽院で教えました。彼はいくつかのCD録音を持っており、「Soliloquis(ソロフルート)」、「Aires y Tiempos(フルートとギター)」、「A Night at the Opera(フルートとハープ)」など、様々な室内楽や交響楽団との録音があります。アルバート・モラはヤマハのゴールドフルートとヴェルネ・Q・パウエルの木製フルートを演奏しています。詳細は www.albert-mora.com または albertmora@me.com でご覧いただけます。