人の持つ感覚。
それを上手に引き出すと言うか、オーディオを上手く調整すれば人の脳は喜ぶ。
そういう感覚的なものは、あんまり意味を考えない様にして理屈にしないほうがいい。

オーディオ製品は、音の良さで売るわけだけれども、多くのオーディオマニアは、特性が良い製品が決して良い音を出すとは限らないことを知っていながら、製品の説明がないと安心して買えない。
何とも面倒くさいことになっている。

オーディオマニアは、オーディオ製品の説明が、音の良さの理屈に合うものと思いたい。
しかし人間は、元来そう理屈に合ったものじゃない。
多くの場合、理屈は後から考えてつじつまを合わせている。

オーディオ製品の説明は、耳の鼓膜に届くまでの話に留まっている。
耳から脳へ到達するまでは「五感」や「さらにその先の感覚」的な話になる。
この様な話を安易にすることはできないけれど、音楽を聴く上で最も大切な話であることは
間違いない。

Ge3は、鼓膜から先を意識して製品作りをしている。
音楽と意識を直結するためのアンテナの様なものが良い。
音楽は、ライブにしてもオーディオにしても、心(脳)が喜ぶかどうか。
それ以外はもはやどうでもよいこと。

人間は音や音楽を自分の都合の良いように聞いている。
実際に耳で聞いているのは1割、ほとんどは心(脳)で聴いている。
自分の都合の良いように聞いている。